HOKKAIDO LOVE!パス③ 函館編
前回
5/1 9:30 起床
前日の予想通り、早起きして朝市に行こうなどという殊勝なことは出来ないのであった。~完~
本日は15:01発の特急北斗15号で長万部へ向かい、そこから函館本線(山線)で小樽へ向かう予定である。あまり観光の時間はとれない。
五稜郭
そういうわけで、予定していたThe函館・観光スポット、五稜郭へ向かう。
案の定、朝にもかかわらずタワーは大混雑していた。(10時は朝ですよね?)
ついでに目の前のラッキーピエロにも行列が出来ていた。朝なのに……。
おそらくまた来るだろうとタワーはスルーし、五稜郭内を散策する。本州ではすっかり桜は散ってしまったが、北海道は散り始めたくらいで、まだまだピンクの景色が楽しめた。
公園内は観光客が多かったが、編み物をする年配の女性や、ボール遊びをする親子など地元民がちらほらいたのが印象的だった。五稜郭を普通の公園として利用する、なんとなく贅沢な感じがする。
旧ロシア領事館
園内を1時間ほど散歩し、市電で函館どつく前へ移動した。
案内放送を聞くまで「ドック」だと気が付かずに、「どついたれ本舗みたいだなあ。ヒプマイ知らんけど」と思っていた。おばか。
幸坂を登り、旧ロシア領事館へ到着。中に入ることは出来ないので外から写真をパシャパシャ撮る。
ところでこの幸坂、勾配も長さも相当なものであり、昨日のロープウェイに向かう南部坂よりキツかった。日頃の運動不足が祟る。
ゴールデンカムイ20巻、鯉登誘拐編で鯉登(父)と鶴見の乗った三輪車が空を舞っている理由がよくわかった。勾配がキツすぎる。
旧函館区公会堂
そのまま位置エネルギーを無駄にしないよう水平方向に移動し(登りたくない!)、旧函館区公会堂を訪れる。入り口で、旧イギリス領事館、北方民族資料館、文学館との共通券(2~4館から選べる)がお得だと教えてもらう。
この時点で時刻は12:50。これから寄りたいスポットと所要時間を考え……、
「17:50発の列車(終電)に遅らせてもいいんじゃない♪小樽到着23時になるけど♪どうせ天候悪くて明日はスキー出来ないだろうし♪」
と決断し、2館共通券を購入した。
何も調べずに行ったのだが、どうやら1年前に改修工事が終わったところらしく、ところどころ古さは感じるものの、全体的にピカピカであった。外観の塗装も大広間のリノリウムも綺麗である。会議やピアノの発表会などに使えるらしい。
ところで館内では、シンセサイザーかエレクトーンのような音質のツィゴイネルワイゼン、韃靼人の踊り、トレパーク、新世界より四楽章が爆音で流れていた。BGMにしてはイケイケである。ふつうはモーツァルトとかじゃないのか。
よく見る映えスポット・八幡坂へ移動。
部活動へ向かう函館西高校の生徒たちが、スマホやカメラを構える観光客たちを見下ろしていた。毎日この坂を登っていたら健脚になれそうである。私の出身校もかなりの坂の上ではあったが……
北方民族資料館
坂を降り、函館市北方民族資料館に入る。
ここまでにチケットを紛失し、公会堂に引き返すというイベントがあったが割愛する。気をつけよう。
入り口でムックリ(口琴)が売っていた。ちょっと欲しかったが、これ以上家に物が増えても困るので今回は却下。
これを書いている途中で「ポケモンのムックルは椋鳥とムックリをかけていたのかあ」と気づいた。
北方民族資料館、なかなか面白い。展示品へのコメントが館長の口語体で親しみやすい。
同じ旧日銀の建物のせいか、広島市指定重要文化財である旧日本銀行広島支店に似たものを感じた。
ロープウェイやタワーの混雑っぷりからは想像出来ないほど館内は空いていた。路面電車の駅目の前でアクセスは良好なのに集客に困っているようなので、興味を持った方は是非訪れてみてほしい。入館料は300円。(2館共通券は500円)
※収蔵品である児玉コレクションの収集方法には人道上の問題があります。一度調べてから訪れることを推奨します。
参考:
「児玉コレクションの収集経過とその周辺」
「アイヌの頭蓋骨写真報道が意味するもの」
https://www.gsid.nagoya-u.ac.jp/bpub/research/public/forum/43/01.pdf
谷地頭温泉
だいぶ遅くなってしまったが、ベイエリアのラッキーピエロでハンバーガーを注文し、待っている間に谷地頭へ向かう。注文までに結構並んだのでテレフォンオーダーすればよかったと後悔。行列が見えたら並ぶのではなく、テレフォンオーダーに切り替えてその間に観光した方が良いと思う。
十字街から7分、谷地頭へ到着。当初の予定では昨晩温泉に入る予定だったが、船の遅れや徒歩での移動、ロープウェイの混雑により叶わなかったので、入り口左手にある神社にお参りする。
神社の名前は「御珍宝神社」
鳥居があるわけでも、神主がいるわけでもなく……
立派なおち○ち○がそびえ立っている。
温泉工事の際に出土したらしい。
手前には小さなおち○ち○もある。硬貨が2つ並べてある。置いた人はセンスがある。
これを見るためだけに谷地頭に来ました。
付近の和菓子屋さんでおだんごと柏餅を購入。おだんごは2本以上でないとパックが貰えないそうで裸で渡された。柏餅はラップで包んでもらった。
裸のおだんごと柏餅を手に持って移動する異常者にはなりたくなかったので、市電の到着を待つ間にいただいた。美味しかった。
摩周丸
ラッキーピエロで注文の品を受け取り、本日最後の観光地、摩周丸へと向かう。
このあたりから雨が激しくなり、大きめサイズとはいえ折り畳み傘を使用していたので移動が少し辛かった。
雨と閉館時間が近いせいか、船内は貸し切り状態だった。青函連絡船の歴史は全く知らなかったので勉強になった。
船をそのまま利用している博物館を訪れるのは、名古屋のふじ、お台場の宗谷、横浜の日本丸、呉のあきしおに続いて5館目だ。そういえば神奈川に住んでいるにも関わらず、三笠と氷川丸に行っていない。近いうちに行こう。
小樽へ
17時過ぎに函館駅へ到着、駅弁を購入しようと思っていたのだが、あろうことかすべて売り切れていた。早すぎる……
セブンイレブンのお弁当はまだ残っていたが、北海道まで来てコンビニは癪だし、長万部に何かあるかもしれないという淡い期待を残して、飲み物だけを購入した。
17:52発 特急北斗19号に乗車。先発普通列車のラッピングがかわいかった。
終点札幌まで乗ってしまった方が楽なのだが、同じ路線を通るのは面白くないし、駅メモラー的にも新駅はゲットしたいので、長万部で降りて函館本線で本日の終着点・小樽へ向かう。
5/1 内浦湾 pic.twitter.com/I3AOTb0UnW
— くらげーぬ (@kuragenu) 2022年5月27日
19:18 定刻通り長万部に到着。40分の乗り換え待ちである。
あわよくば夕飯を調達できないかな、と思っていたのだが、駅員ももう不在、あたりは真っ暗、絶望的に何もなかった。夕飯は小樽のコンビニで確定した。
わたしはスタンプが大好きで所謂「押し鉄」なのだが、駅スタンプも窓口時間外は撤去されており、静かに涙を流した。ひどいや……
小樽行き函館本線最終列車に乗り込む。ちょっと待合室を出るのが早すぎたのか、車内に誰もいなかった。流石に出発時には数人乗車していたが。
昼間だったら羊蹄山などの景色が楽しめただろうが、とうに日が暮れた後なので、小説を読みつつ、淡々と駅メモでチェックインしていた。
22:50 小樽に到着。
宿がどちらかというと南小樽寄りで駅から離れていたため、タクシーに乗車。敗北感はあるが、やはりタクシーは快適である。
わざわざ銭湯が付いているゲストハウスを選択したのに、営業が23時までだった。函館観光時間を延長したときはすっかりそんなことを忘れていた。
絶対に疲れるだろうからこの旅では大浴場になるべく多く入ろうと思っていたのに、昨日に続き失敗である。悔しい。
幸い宿の方が親切で、バスタオルを無料で貸出してくれた。加えて、本来は4人部屋なのだが他に客がおらず、荷物を思いっきり広げることが出来た。洗濯機と乾燥機もあったため、大洗からずっとしっとりしていた服を洗うことも出来た。寝るのは遅くなってしまったが大満足である。風呂と夕飯以外。
5/1の記録
鉄道移動距離:240km
本来の運賃+特急料金:7,110円
歩数:21,086歩
おまけ
続き