くらげーぬの旅行記録

ほぼ交通機関による限界旅行記録

HOKKAIDO LOVE!パス④ 小樽編

 

前回

kuragenu.hatenablog.com

 

8時半起床。寝たのが2時くらいなのでかなり寝不足である。

おたる水族館行きのバスの本数は少なくはないが多くもないので、早めに行動する必要があったのだ。

 

宿から小樽駅までバスで移動し、コインロッカーにスーツケースを預けた。

 

バス出発待ちの間に駅スタンプをゲット。状態は悪かった。

 

本日最初の目的地はおたる水族館!……ではなく、その隣の鰊御殿である。(にしんは漢検一級レベルの漢字らしく、スマホの辞書で出てこない……)

今回の旅の目的の一つであるゴールデンカムイ聖地巡礼的にはそこまで魅力があったわけではないが、全国を旅している友人に薦められたので行くことにした。

 

バスに揺られること30分ほど(路線バスが通ると思えないほど狭い道だった……)、おたる水族館に到着。祝津港が一望出来る。

 

鰊御殿

祝津港を見下ろす崖上に位置する

 

にしん漁で儲けた田中福松氏の豪邸。以前は別の場所に建っていたが、1958年移築復元したそうだ。

漁に使われた道具や生活用具などが所狭しと展示されている。

 

モッコ。これに鰊を入れて運ぶ。
思ったより大きかった。いっぱいにして運ぶのは相当な重労働だろう。

 

いかにも親分!といった熊皮の羽織。

 

移築前の姿。

 

にしんの皮で作られた貼り絵。

 

両性のにしん!数の子と白子が両方ある。

 

 

御殿のすぐ上には灯台が建っている。

 

日和山灯台

祝津港とまだ雪の残る山々

 

トド岩。形がトドっぽいだけでなく、冬には実際にトドが来るそうだ。



しかし、祝津で私を一番惹きつけたのは地形だった!



直方体が寄り添ったような形の岩をしている。

後々、これはマグマが冷えて割れ目ができたもので、柱状節理というのだと教えてもらった。今回の旅では諦めた、根室の車石もこれの一種らしい。

 

帆立。落ちている貝殻にも地理の違いを感じる。

 

海の透明度が高く、青の洞窟クルーズが魅力的だったが、少々雲が出ていたのと、いいお値段だったのでまたの機会に。

 

 

 

お昼には少々早いが(11時)、にしんそばを食べることにした。絶対に外せなかった。

にしんそばは京都に行く度に食べる程度に好物である。(知ったきっかけはCLAMP作のGATE7。あれは完結するのだろうか……)

北海道のものは京都のものと出汁が違うと聞いていたが、麺もかなり違う。お店の方に聞いてみたところ、北海道はこれがスタンダードらしい。

 

かなり黄色味が強い。

にしんの甘露煮が半身どかんと入っているのが贅沢で好きだ。

京都の味の方が好きだったが、これはこれで美味しかった。ごちそうさまでした。

 

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小樽総合博物館 本館

 

バスを降りて目の前、屋外に展示されている車両が見えた。

入ってから気が付いたがここは総合博物館 本館とは名ばかりの、鉄道博物館だったのである!

鰊御殿を勧めてきた友人が「小樽の鉄道博物館もおすすめだよ」と言っていたが、検索しても総合博物館しかヒットしないのでおかしいなとは思っていた。

 

入り口で出迎えてくれるしづか号

 

外にはたくさんの車両が並んでいる。

 

 





転車台は現役。車庫に入っているアイアンホース号が敷地内を走る。

訪問日はGW中ではあるが平日だったため運行日ではなかった。残念。

 

木製の除雪車。何としてでも除雪して運行するという強い意志を感じる。
見たことも聞いたこともない車両記号が並ぶ。ソ……オエ……

 

別館の蒸気機関車資料館。マニアックすぎる……

 

 

先に屋外に行ってしまったため、屋内展示の観覧順を間違えてしまい、北海道の鉄道の歴史コーナーを逆走していた。なんかわかりづらいなと感じて途中で気がついた。

 

かつてはたくさんの私鉄が走っていたそうだ。現在はJRさえ大赤字だが……

 

「キマロキ」は最強の編成らしい。


二階には科学体験コーナーと、小樽の写真が飾られているコーナーがあった。

誰もいなかったので、電磁力を発生させて鉄球を転がすコースターに熱中していたら、いつの間にか幼稚園児くらいの親子連れがいた。訝しげな目で見ないでくれ……。

 

 

散策

 

手宮線の跡をひたすら辿って、小樽駅方面へ向かう。市街地までは1kmくらい。

 

ちょうど雨が上がっていた。

 

ところどころ手宮線の歴史を紹介する看板が立っていて飽きなかった。

怪しげなカラオケ店。系列店に監獄カラオケもあるらしい。

 

 

小樽市総合博物館 運河館に到着。民俗や生物に関する展示が並び、こちらの方が「総合」っぽかった。本館は鉄道・科学館に改名した方がいいよ。

 

昔の地図。北海道に樺太らしきものがくっついている。

 

 

小樽運河。降ったり止んだりの天候でクルーズは運行していなかった。



運河ターミナルの中でおやつにぱんじゅうを食べた。

初めて食べた。今川焼き(私は今川と呼びます)の派生だそうだ。

味がたくさんあり、どれにするかかなり悩んだ。いつか制覇したい。

 

カマンベールチーズ、もちあん、クリーム。

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私はカフェインにすこぶる弱く、コーヒー一杯どころか緑茶やウーロン茶・コーラでも眠れなくなることがよくあるのだが、「まあ、今日は疲れてるし寝不足だし大丈夫だろう」と高を括っていた……。

 

 

硝子細工の店を物色していたが、置物は場所がないし、アクセサリーもあまり付けないため、早々に飽きて16時には小樽を離れることにした。

 

グッバイ。榎本武揚の夢。

 

札沼線

今日の宿は札幌にとってあるが、少々時間があるので、札沼線を乗りつぶすことにした。

桑園で乗り換え、40分ほど列車に揺られ、終点駅の北海道医療大学駅に到着。

駅スタンプがあればいいなと思っていたが、びっくりするくらい何もなかった。

まあこの先廃線になるくらいだしな。

 

なーんにもない

 

 

特に何のトラブルもなく、折り返し無事札幌に到着し、ホテルにチェックイン。

 

宿がきれいだとテンション上がる。

 

昨日の夕飯はのり弁だったので、今日は少し贅沢しようと思ったが、歩く気力もなかったので、宿を出てすぐの居酒屋でお寿司と北寄貝をいただいた。お酒も飲んだので限界旅行中にしてはまあまあ贅沢である。

 

 

大浴場も堪能し(※飲酒後にお風呂に入るのは本当はダメです)、21時にはさあ寝よう!と寝っ転がったが一向に眠れない。

思い当たる節がありすぎる。……どう考えてもぱんじゅうとともに飲んだコーヒーが原因だ。疲れているのに眠れないのはとてもつらい。

 

結局、眠りにつけたのは4時は回っていたと思う――――

もう二度とコーヒー飲まん(n回目)

 

 

 

5/2の記録
鉄道移動距離:91km
本来の運賃+特急料金:2,240円
歩数:19,269歩